欲望のバージニア
『欲望のバージニア』予告編
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禁酒法(Prohibition)
1920年1月16日にアメリカ合衆国憲法修正第18条下において施行。
飲酒自体は禁じられず、消費のための酒類の製造、販売、輸送、輸出入を禁止した。
「高貴な実験(The Noble Experiment)」とも揶揄された。
世界恐慌中、食料不足の中、酒造するのは贅沢であるという発想の元、牧師の運動から立ち上がったとされる。
法律自体は抜け穴が多く、密造酒業者は逮捕されてもすぐに釈放されていたという事実もあり、ギャングの温床となった。
禁酒法の廃止を謳ったルーズベルトが大統領を就任後廃止となる。
密造酒
アメリカ禁酒法施工時、製造・密売されていた蒸留酒のこと。
通称“ムーンシャイン”や“バスタブ・ジン”と呼ばれた。
カブ、カボチャ、トウモロコシ粉、木の皮、穀物以外でも原材料として製造されていたという。
これらの密造酒の製造過程は非衛生的で、時には医薬用メチルアルコールまで混入されることもあり、健康被害や死者が続出し社会的問題となった。
密造酒製造者
密造酒を入れたスキットルをブーツに隠したことに由来し、通称“ブートレッガー【Bootlegger】”と呼ばれた。
現在、主に音楽関連では「海賊盤」という表記でブートレッグを意訳され使われることが多いが、元々の語源は「密造酒」である。
当時の密造酒ビジネスに関わった人間の平均寿命は33歳だったといわれる。
ドライ・カウンティ(禁酒郡)
アメリカ合衆国において、地方行政当局が酒類販売を禁止したり、制約している郡のこと。
現在も500以上にもおよぶ禁酒郡があり、ほとんどが南部に集中している。
本作の原作「Wettest County in the World」の直訳は世界で最も濡れた州。
禁酒法時代、バージニア州フランクリンは世界で一番酒の密造が盛んな地域といわれていたことによる。
フォードモーター
世界の自動車王ことヘンリー・フォード一世が1903年6月に創業した、アメリカ合衆国ミシガン州に本社を置く自動車メーカー
本作でジャックが大金を得て購入する新車はフォードV8ロードスターである。
ギャング
もともとは「集団」を意味していたが、アメリカの禁酒法時代に、暴力的犯罪者集団を特に「ギャング」と呼ぶようになった。
この時代に最も名を馳せたのは、 本作のジャックも憧れたアル・カポネ(1899年1月17日— 1947年1月25日)である。
顔の傷から「スカ?フェイス」という別名をもつカポネはシカゴで密造酒ビジネス、売春業、賭博業で組織を拡大、近代化させ た。
トミーガン
米オート・オードナンス社で1919年に開発された、正式名称はトンプソン・サブマシンガンという自動式小火器。
禁酒法時代のアメリカ合衆国内で警察とギャングの双方に用いられたことで有名に。
耐久性と信頼性に優れフルオート射撃を制御しやすい特性から今日まで製造される長命な銃。
本作ではフロイド・バナーが使用。
*宮崎県では10/12よりキネマ館で上映決定!!
映画は映画館で見よう!!